鉄道模型は、家の中で鉄道の雰囲気を満喫できるインドアな趣味ですが、どうせやるなら細かな部分まで徹底的にこだわりたいところです。多くの愛好家の方は、電車が走る街並みなどの風景にオリジナリティを出そうと様々な工夫を凝らしがちですが、それ以外にも車両そのものを自分なりにカスタマイズしてみるというやり方もおすすめです。鉄道模型の車両はあらかじめ完成されたデザインになっているものがほとんどであるため、それをカスタマイズするといってもどのようにすればよいか分からないという方もいるかもしれません。しかし、実際にはそれほど難しいことではなく、市販されている車両の模型と本物の写真や動画とを見比べて、違っているパーツを取り換えて見たり、色合いを変えて楽しめばよいのです。
例えば、車両の新バージョンが登場した場合、一見するとほとんど見た目が同じであるにもかかわらず、車輪やパンタグラフなどの細かなパーツが微妙に違っているというケースがあります。そのような場合には、旧バージョンの模型を買ってきて、変更があったところのパーツだけ新しいものに取り換えてやれば、それだけでどこにも売られていない新バージョンの車両模型を作り上げることができるのです。それ以外にも、現実にはあり得ないような車両を、イメージを膨らませて作ってみるという楽しみ方も可能です。例えば、東海道線の車両に山手線のパーツを組み合わせた車両を、自分が理想とする街並みを再現したジオラマ内で走らせれば、そこに自分だけの世界観を作り出せるでしょう。海外の車両模型の土台部分に国内の車両の車体部分を取り付けることによって、まるで日本の車両が海外を走っているかのような光景を演出するのも可能になります。